アメリカのスーパーマーケットで役立つフードラベルの知識
日本で生活していたのも7年以上前のことになるので、食品ラベルの事は全く覚えていませんし、むしろ気にしたこともなかった気がします。気にしていた事といえば、国産かどうか、賞味期限くらいだったような。アメリカに来る前は、特にMSGだとかオーガニックだとかあまり気にしていませんでした。日本製なら安全だろうくらいな感じで。
アメリカに来てから、まず卵を買う時に、たくさんの種類と値段の違いと、様々なラベルがあり、どれを買えば良いのかと迷いました。またお肉を買う時も、オーガニックか?オーガニックではなくても、何か品質良いような事書かれているし、、、よくわかりませんでした。未だに多くの事で迷いますし、適当に買い物していることも多いです。
最初の自己紹介でも書いたのですがIINという学校で、このラベルのことも学んだので、それを共有しつつ、私ももう一度見直していきたいと思います。
ANTIBIOTIC-FREE(抗生物質不使用)
動物が生涯のうちで抗生物質を使用していないことです。
CAGE-FREE (ケージフリー)
鶏がケージの中で育てられていない。しかし、ケージの中に入れられていなくても、小さい部屋で多くの鶏が密集していた可能性もありますし、屋外で放し飼いにされていた可能性も含みます。
FREE-RANGE(放し飼い)
これは、USDA(アメリカの農務省)によってのみ定義された事です。
生産者が鶏を屋外へ出れるようにしている事だけのラベルです。このラベル、少しトリッキーなのが、これは、クルエトリーフリーかどうかANTIBIOTIC-FREEかどうかはわかりません。プラス、多くの時間を屋外で過ごしているという意味でもありません、。即ち、ただ屋外に出れるスペースがあればFree Rangeというラベルが貼られます。USDAによって定義されているので、第三者によっての検査はされていません。
GMO-FREE, NON-GMO, OR NO GMOS(遺伝子組み換えなし)
DNAを遺伝子操作した植物または動物です。 GMOを使用せずに製造された製品は、「GMOフリー」と表示できます。
穀物の餌で育てられた動物に表示されます。
GRASS-FED (草の餌)
これは、動物に穀物ではなく草、自然の餌を与えたことを意味します。牧草で育てられた肉は、より人道的であることに加えて、穀物で育てられた肉よりも脂肪が少なく、カロリーが低いです。牧草を与えられた動物は、病気を治療するために抗生物質を与えられる可能性はあります。しかし、穀物、動物の副産物、合成ホルモン、または成長を促進したり病気を予防する抗生物質を与えられていません。 このラベルは、動物が必ずしも生涯草を食べたという意味ではありません。
HORMONE-FREE(ホルモンフリー)
USDAは「ホルモンフリー」という用語の使用を禁止していますが、成長ホルモンを追加せずに飼育された動物には、「ホルモンを投与しない」または「ホルモンを追加しない」と表示することができます。法律により、豚や家禽にはホルモンを与えることはできません。
NATURAL(ナチュラル)
現在、肉および鶏肉製品で使用される場合を除き、このラベルの基準は存在しません。 USDAのガイドラインでは、このラベルを使用する場合、肉および鶏肉製品は最小限の加工しか行えず、人工の色や香料、保存料、または他の人工成分は含んではいけない。ただし、このラベルの食品は、必ずしも環境に優しく、オーガニックで、人道的に育てられたものではある必要はありません。またホルモンフリーや抗生物質フリーである必要もありません。
これらをまとめると、このラベルだから良いってものではないですね。
NON-IRRADIATED(非照射)
このラベルは、食品が放射線にさらされていないことを意味します。肉や野菜は、病気の原因となる細菌を殺し、食中毒の発生を減らすために、時々、放射線照射されます。照射された食品が人間の消費にとって安全かどうかを知るための徹底的なテストは行われていません。
PASTURE-RAISED(放牧飼育)
こちらは、肥育場や納屋の穀物で肥育されるのではなく、栄養価の高い草や他の植物を食べることができる牧草地で飼育されたことを示します。家畜と家禽の放牧は、動物を人道的に育てることができる伝統的な農業技術です。動物は自由に動き回り、自然に行動できます。この用語は「Grass - Fed」に非常に似ていますが、「PASTURE-RAISED」という用語は、牧草地で野外で飼育されたことをより明確に示しています。
ORGANIC(オーガニック)
すべての有機農業農場および製品は、以下のガイドラインを満たしている必要があります(USDA承認の独立機関により検証済み)。
- 認証前3年間は禁止物質(合成肥料、農薬、下水汚泥を含む)の使用を控え、その後も継続していく必要がある。
- GMOおよび照射の使用を禁止する。 積極的な土壌の構築、保全、肥料の使用、管理、および輪作の実践。
- 家畜の屋外アクセスと牧草地を提供する。
- 動物での抗生物質とホルモンの使用は控える。
- 100%オーガニック飼料で動物を飼育する。
- オーガニックの処理中の汚染を避ける。
- すべての操作の記録を保持する。
製品に「USDAオーガニック」シールが貼られている場合、その成分の95~100%がオーガニックであることを意味します。
70~95%のオーガニック成分を含む製品の場合も、「オーガニック」を宣伝できますが、USDAオーガニックラベルは貼れません。オーガニック成分が70%未満の製品は、成分表の所でのみオーガニック成分に対しては表示できます。
オーガニック食品は、水素化およびトランス脂肪の使用を禁止しています。
RBGH-FREE OR RBST-FREE
組換えウシ成長ホルモン(rBGH)または組換えウシ成長ホルモン(rBST)は、人工的に牛乳生産を増やすために乳牛に注入される遺伝子組み換え成長ホルモンです。ホルモンは安全性について適切にテストされておらず、欧州連合、カナダ、およびその他の国では使用が許可されていません。 「rBGH-Free」とラベル付けされたミルクは、このホルモンの注射を受けたことがない乳牛によって生産されます。オーガニックミルクにはrBGHは含まれていません。